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レポーターの私もレンシュパルトカップに出場してきました!同じくレースに出場のイベントスタッフはレース経験が豊富。あわてる様子もなく車両に乗り込んでいくかたわら、私の心は不安でいっぱい。もちろん楽しみでもあったけれど。
●初めてのレース参加
実は今回のレース、なんとサーキット走行4回目にして出場。うち3回は(本気の人には怒られそうだけれど)ティプトロマティック車での参加だったから、今回が初めてのマニュアル車。で、レースももちろん初めて。さらに、参加車両の912はいつも遠く離れたガレージでチューニング中のことが多くて乗るのも久しぶり。
出場したレンシュポルトカップは朝一番で予選スタート。本当にレースなんて大丈夫だろうか・・・。出場時間が近づくにつれ、やっぱりやめておいた方が・・なんて弱気な気持ちもふくらんできたがやっぱり走りたい。もう考える暇はない!小学生の時によく聞かされた「参加することに意味があるんです。」という言葉を頭の片隅に思い出しながら、「そうだ。そうだ。挑戦すること。そして何よりも走りを楽しめること」それが大切なんて自分に応えながら。
えい! |
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出番近し |
●車になれるので精一杯な予選→速く走りたい
予選はとにかく車になれることが全てで、なるべくじゃまにならないように、じゃまにならないようにって、おっかなびっくりで走っていたから、タイムはダントツでビリ。
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レースが始まる:
ピットからグリッドへ。前には社長のポルシェ356 |
それでもこうやって数字で遅さを見せられると、この私でも自分に対する悔しさが出てきて、決勝はもう自分のことだけ考えて走ってみようと心に決めた。もちろん遅かったらじゃまにはなるけれど、変な動きさえしなかったらうまい人たちがよけてくれるはずだもの。
いよいよ本番。グリッドはいうまでもなく一番後ろだったけれど、スタートで一台抜いたら急になんか車と仲良くなった感じで、シフトチェンジも割とスムーズ。不得意なシフトダウンも予選よりは断然うまくいっている。
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決勝戦スタート:一台かわす! |
途中、ふと気づくと周りに他の車が見あたらない。
もしかしたらレース、終わっちゃったの?って不安になってきて、スピードを弱めて様子をうかがいながら走っていたらせっかくスタートで抜いたはずの車に抜き返されてしまった。ショック。最後まで気を抜かずに集中が必要なんだ!
●ライバルは過去の自分
でも私の中でレースとは、他の人ではなくて自分が相手。どれだけ上手に早く走れるようになっているか、それがまずレースやサーキット走行の楽しみ。真剣に順位をねらっている人にはじゃまになるから申し訳ないのだけれど、サーキットにはいろいろな楽しみがあっていいと思うから。そして前よりもスムーズに少しでも早く走れるようになること、それを楽しめたら、きっともっとサーキットが身近な場所に感じられるはず。
●身体を超えたスピードの世界
今回走ってみて考えたこと。それは、何で人が走りにそれほどまでに魅せられるのかってこと。時速100、200キロの世界。そのスピードに到達するまでの加速感。車体が体の一部になっている感じ。どれも人間の身体だけでは届くことのできない感覚。しかもそのスピードや動きを自由に操る魅力があって、車と体が一体になって風を切って走っていく感じはきっと他では味わえないだと思う。体験したことはないけれど、バイクでも同じようにスピードと車体との一体感があって、もっとダイレクトに感じるものなのかもしれない。でも、いまくるまでしか走っていない私の目からすると、車はバイクに比べてずっと大きいのに、この大きな殻を自分の体の一部みたく感じられるっていうところにもきっと魅力の秘密があるに違いない!と思う。
●サーキットへ行こう
サーキットを走るのはスピードやドライビングに自信がある人、ってイメージもあるし、遅かったらじゃまになるし・・って気が引ける部分もあるけれど、このスピードの魅力や運転の楽しみは一般車道じゃ味わいにくいものだから、ちょっと気になっている人、女性にも是非体験してほしいと思う。もちろんサーキットにはライセンスが必要だったり、道具の準備が必要だったり、一日がかりの楽しみだったりするけれど、走り終わって振り返るとそのちょっとの手間を忘れてしまうくらい楽しくて、速く走ってもルールさえ守って走れば、コースアウトしても砂利が守ってくれるから安心。自分で走ってみて、やっぱりこの場所で走る楽しさをこのレポートで伝えるだけじゃなくて、一人でも多くの人に体験してほしいと思っている。 |