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バルブ内でスパーク(放電)させ、光として発光します。 |
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発光に至るまでのしくみ
H.I.Dの発光の仕組みは大きく分けて4行程となります。
- 起動
HIDバルブは電極間が電気的に接触していない為、点灯させる為にはバルブの電極間に高電圧をかけ、放電を起こす事が必要となります。起動の為の高電圧は電圧変換器(インバータ・イグナイタ)で車両側の電源(12V)を約2万ボルトへ昇圧し、電極間に放電(スパーク)を起こします。
- 始動
HIDバルブの電極間が放電(スパーク)を開始し、電気の通り道(ア−ク放電)が生じるとキセノンガスが放電中の電子と衝突する事によって活性化し、発光を始めます。
- 過渡期
キセノンガスが発光を始めたら、通常より高い電力を投入しバルブ管内の温度を急上昇させます。温度の上昇によって封入物が放電中の電子と衝突する事によって活性化し、発光を始めます。この時、あまり過大な電力を供給するとバルブの耐久性に影響し、過小だと十分な光量が得られなくなる為、光量ができるだけ違和感なく変化し安定するように、管内の温度上昇にあわせて微妙な電力コントロールを電圧変換器内でおこないます。
- 安定時
ほとんど全ての封入物が気化した後、バルブには一定の電力を供給し、発光管内の温度を一定に保つことで、安定した光量を得る事が可能となります。H.I.Dランプでは入力電圧(バッテリー電圧が9V〜16V間)であれば、一定の電力を供給するため、電圧の変化によって明るさが変わる事がなく安定した光量を得る事が可能です。
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